【株式投資ABCノート】インデックスファンド「オルカン」と「S&P500」を本質解説 — 結局、何がすごいの? No.8

株式投資ABC

新NISAが始まり、多くの人が「オルカン」か「S&P500」か、という選択を迫られています。より理解を深めるために2つのファンドの特長をわかりやすく説明します。

これらは単なる「株の詰め合わせ」ではありません。その正体は、**「世界で一番強いやつらが、自動で入れ替わる魔法の箱」**です。今回は、この2つの投資信託の正体を解説します。

「オルカン」は地球代表、「S&P500」はアメリカ代表

まず、この2つの違いをサッカーのチームに例えてみましょう。

  • オルカン(全世界株式) 「地球代表チーム」です。アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国……世界中のあらゆる国から、実力のある企業を約3,000社集めたチームです。
  • S&P500(米国株式) 「アメリカ選抜」です。世界一の経済大国アメリカの中で、特に強い500社だけを集めたエリート集団です。

どちらも「強い企業」を集めている点は同じですが、**「どこまで範囲を広げるか」**という好みの違いに過ぎません。

「時価総額加重型」という自動レベルアップの仕組み

ここで重要なのが「時価総額加重型」という仕組みです。わかりやすく言えば、これは**「レベルの高いキャラほど、パーティ内での役割が大きくなるシステム」**です。

例えば、AppleやNVIDIAといった「超・高レベル」な企業は、時価総額(企業の価値)が巨大です。そのため、あなたが1万円を投資すると、そのうちの多くがこれらのトップ企業に自動的に配分されます。

逆に、勢いがなくなってレベルが下がった企業は、自動的にチーム内でのランクが下がり、最後にはチームから追い出されます。あなたは一度も「どの株を買おうかな?」と悩む必要はありません。「勝手に最強メンバーが更新され続ける」、これがインデックス投資の最大の強みです。

【重要】投資は「栽培」であって「狩り」ではない

ここで一つ、絶対に覚えておくべきルールがあります。この魔法の箱を最大限に活かすコツは、**「一度買ったら、何があっても動かさないこと」**です。

短期的な値動きに一喜一憂して、上がったから売る、下がったから逃げる……といった「短期売買」は、プロでも失敗する難易度の高いゲームです。素人がこれに手を出すと、手数料や税金で削られ、多くの場合、資産を減らす結果に終わります。

インデックス投資は、苗を植えて果実が実るのを待つ「栽培」に似ています。嵐の日(暴落)に苗を抜いてしまったら、一生収穫は訪れません。**「15年、20年と持ち続ける長期投資」**こそが、この仕組みを成功させるための必須条件なのです。

日本と英語圏の「視点の差」を読み解く

日本ではいまだに「日経平均」がニュースの主役ですが、英語圏の投資家からすれば、日経平均は「クラスの人気投票」のようなものです。株価が高い銘柄が目立っているだけで、企業の本質的なパワー(時価総額)を反映しきれていないからです。

一方で「S&P500」や「オルカン」が採用している方式は、**「資本主義という戦場での、本当の強さの序列」**を反映しています。英語圏で「投資をする」と言えば、それはこの「合理的な序列」を信じて、長く身を任せることを意味します。

結論:あなたは「豪華客船」に乗るだけでいい

投資とは、自分で漕ぐボートではなく、巨大な豪華客船に乗るようなものです。オルカンやS&P500という船は、最も効率的なルートを自動で計算して進んでくれます。

私たちは、途中の波風(短期的な変動)にビビって船から飛び降りることなく、目的地である「遠い未来」に到着するのを、のんびりと待っていればいいのです。

免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行われるようお願いいたします。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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