投資を始めた頃、一つの銘柄に集中投資してしまい、値下がりした時に大きな不安を感じた経験があります。その失敗から「分散」の重要性を学び、ポートフォリオという考え方に辿り着きました。
ポートフォリオは「何をどれだけ持つか」を考えることです
株式投資を始めると、ポートフォリオという言葉をよく見かけます。
少し難しそうに聞こえますが、意味はそれほど複雑ではありません。
ひとことで言えば、
「何を、どれだけ持つか」
を考えることです。


たとえば、株だけをたくさん持つのか。
現金もある程度残しておくのか。
投資信託を中心にするのか、個別株も入れるのか。
そうした全体の組み合わせを考えるのが、ポートフォリオです。
しかも、ここには一つの正解があるわけではありません。
年齢、収入、家族構成、これから使う予定のお金、値動きへの強さ。
そうしたものによって、ちょうどよい形は人それぞれ違います。Investor.govでも、資産配分は目標、期間、リスク許容度によって変わるとされています。
まず大事なのは、ポートフォリオは株の中の話だけではないということです。
本来は、現金、株式、債券、不動産なども含めて、資産全体をどう置くかという考え方です。
現金は、急な出費にすぐ対応できる強みがあります。
債券は、株より値動きが比較的小さいことが多く、全体を落ち着かせる役割を持つことがあります。
不動産も、形のある資産として考えられることがあります。
ただし、どれも万能ではありません。現金にはインフレで実質価値が目減りする面があり、債券や不動産にもそれぞれリスクがあります。だからこそ、一つに偏りすぎないことが大事になります。分散は「卵を一つのカゴに盛るな」という発想で説明されることが多く、投資の基本原則の一つです。
今回の話では、そこまで広げすぎず、株式の中でのポートフォリオに絞って考えてみます。
株式の中でも、持ち方はいろいろあります。
インデックスファンドを中心にする人もいれば、個別株を多めに持つ人もいます。
配当を重視する人もいれば、値上がりを重視する人もいます。
初心者にとって考えやすいのは、
土台になる部分と、少し自由に動かせる部分を分ける
ことです。
よく言われるのが、コア・サテライトという考え方です。
これは、資産の中心になる「土台」と、少し冒険したり、好みを出したりする「上乗せ部分」を分ける方法です。
土台には、インデックスファンドのように広く分散された商品を置く。
その上で、一部だけ個別株や高配当株を持つ。
こうすると、全体としては大きく崩れにくくしながら、自分なりの考えも入れやすくなります。
たとえば一例ですが、
資産の7〜8割をインデックスファンド、残りを個別株にする、という考え方があります。
もちろん、この比率に決まりはありません。
もっとシンプルに全部インデックスでもいいですし、個別株が好きなら比率を増やす考え方もあります。
大切なのは、自分が値動きに耐えられる形になっているかです。
ここで気をつけたいのは、
たくさん銘柄を持てばそれで安心、というわけではない
ことです。
似たような性質の株ばかり持っていると、数が多くても偏っていることがあります。
たとえば、景気がよい時に強い株ばかり集めると、景気が悪くなった時に一緒に弱りやすくなります。
ですから、成長を狙う株もあれば、比較的安定した株もある、というように、性質の違うものを混ぜる発想は大切です。SECも、同じ資産の中でも業種や企業を分けることで分散が進むと説明しています。
初心者向けに考えるなら、株式ポートフォリオには大きく二つの作り方があります。
一つ目は、インデックス中心の安定型です。
これは、世界株や米国株などのインデックスファンドを中心にして、必要なら一部だけ個別株を加えるやり方です。
大きな方向としては市場全体の成長に乗る考え方なので、毎日細かく見張らなくても続けやすいのが利点です。
二つ目は、配当も楽しむ型です。
これは、高配当株や高配当ETFをある程度持ちながら、残りをインデックスファンドで補う形です。
配当金が入ってくると、投資の成果を実感しやすいという良さがあります。
ただし、高配当ばかりに寄せすぎると偏りやすくなるので、ここでも分散は意識した方がよいと思います。
どちらが正しいという話ではありません。
これから大きく増やしたい人と、値動きを抑えながら進みたい人では、選び方が変わって当然です。
Investor.govでも、資産配分は投資目標、必要な時期、リスクへの強さで決めるべきものだとされています。
結局のところ、ポートフォリオを作るというのは、難しい数式の話というより、
自分がどんな値動きなら耐えられるか
どんな未来を考えているか
を形にすることなのだと思います。
大きく増やしたいのか。
安定感を重視したいのか。
配当を楽しみたいのか。
できるだけ手間をかけたくないのか。
その答えによって、ポートフォリオは自然に変わります。
ポートフォリオは、うまい人の真似をそのままするものではなく、
自分の暮らしに合わせて整えるものです。
土台がしっかりしていれば、相場が揺れた時にも慌てにくくなります。
全部を当てにいくのではなく、崩れにくい形を先に考える。
それが、長く投資を続けるためには大切なのではないかと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。


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