【株式投資ABCノート】なぜ「インデックスファンド」は最強なの?ノーベル賞理論が教える投資の科学 No.7

株式投資ABC

「投資って、値上がりしそうな株を当てるゲームでしょ?」 もしそう思っているなら、ちょっと待ってください。

実は、世界で一番賢いと言われる経済学者たちが、何十年も研究して出した「正解」があります。それがインデックスファンド投資です。

難しい数式は抜きにして、なぜこの投資法が「最強」と言われるのか、3人の天才(ノーベル賞受賞者)の考えを世界一わかりやすく解説します。

天才たちが教えてくれた「3つの法則」

① 「卵をひとつのカゴに盛るな」の法則

ハリー・マーコウィッツ氏(1990年ノーベル経済学賞)
現代ポートフォリオ理論(MPT)

もし、ひとつのカゴにすべての卵を入れて、そのカゴを落としたら?……全部割れてしまいますよね。 投資も同じです。1つの会社の株だけ持っていると、その会社が倒産したら一文無しです。

マーコウィッツ氏は、**「たくさんの会社の株をバラバラに持てば、儲けはそのままで、損をするリスクだけをガクンと減らせる」**ことを数学で証明しました。 世界中の会社に少しずつ投資するインデックスファンドは、この「究極の守り」を自動でやってくれる仕組みなのです。

② 「予言者はいない」の法則

ユージン・ファーマ氏(2013年ノーベル経済学賞)
効率的市場仮説

「明日、どの株が上がるか」を完璧に当てられる人は世界に一人もいません。なぜなら、新しいニュースが出た瞬間、世界中のプロがコンピューターを使って一瞬で株を売り買いし、価格が変わってしまうからです。

ファーマ氏は、**「素人がプロに勝とうと頑張るより、市場全体の平均点をもらっておくのが一番賢い」**と言いました。無理に勝とうとしないことが、一番の近道だということです。

③ 「平均点こそが最高得点」の法則

ウィリアム・シャープ氏(1990年ノーベル経済学賞)
資本資産価格モデル(CAPM)

シャープ氏は、リスクとリターンのバランスを計算し、**「市場全体を丸ごと持つのが、最も効率よくお金を増やせるパターンである」**ことを導き出しました。

テストに例えると、みんなが必死に勉強して平均70点のとき、インデックスファンドは「何もしなくても最初から70点」を約束してくれます。しかも、高い手数料(塾代のようなもの)がかからないので、最終的な成績は平均点以上の「優等生」になってしまうのです。


英語圏と日本の「投資の常識」の違い

実は、この考え方は英語圏では「当たり前のマナー」のようになっています。

項目英語圏(米国など)日本
投資のイメージ科学・データに基づく「管理」勘と度胸の「ギャンブル」
選ぶ商品手数料が安いインデックスが主役銀行が勧める手数料の高い商品
考え方市場の成長に「乗せてもらう」自分の力で「勝とうとする」

欧米では「投資は科学」ですが、日本ではまだ「職人の技」のように思われがちです。でも、データが勝つのはいつの時代も同じですね。

本質を見極める:私たちがやるべきこと

インデックスファンド投資の本質は、**「世界中の人々の頑張りにタダ乗りすること」**です。

どこかの会社が新しい発明をしたり、誰かが一生懸命働いたりすれば、世界経済は成長します。私たちはその成長を「丸ごと」受け取るだけ。

難しいことは天才たちに任せて、私たちは**「安く、広く、長く」**持ち続ける。これこそが、大人のための最も合理的でストレスのない投資法なのです。

免責事項:本記事は投資判断の参考となる情報の提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資の最終決定は、ご自身の判断と責任で行ってください。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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