「難しい=儲かる」の幻想。本質を知る人ほど「退屈な投資」を選ぶ本当の理由

思考

銀行や証券会社の窓口に行くと、カラフルなパンフレットが並んでいますよね。 「〇〇戦略ファンド」「通貨選択型」「3階建て構造」……。

なんだか呪文のようで、読んでいるだけで頭がクラクラしてきませんか? そして、多くの人はこう思ってしまいます。

「こんなに難しい仕組みなんだから、きっとプロがすごい技術で作った特別な商品なんだろう」 「難しい=儲かるってことかな?」

でも、実はそれが大きな誤解です。 この「複雑さの正体」について調べました。

「濃い味付け」は何のため?

いきなりですが、料理に例えてみましょう。

もし、目の前に「最高級の新鮮な魚」があったら、どうやって食べますか? おそらく、お刺身にして、少しの醤油や塩でシンプルに頂くのが一番美味しいですよね。

逆に、ちょっと鮮度が落ちた魚や、質の悪いお肉だったらどうでしょう? 臭みを消すために、香辛料をたっぷり使い、濃いソースで煮込んで、油で揚げて……と、手を加えたくなりませんか?

実は、金融商品もこれと同じなんです。

世界中の株をまるごと買う「インデックスファンド」は、いわば**「素材そのままのお刺身」**です。素材(市場)が良いので、余計な味付けはいりません。だから、手数料も激安です。

一方で、銀行が売りたい複雑な商品は、**「ソースたっぷりの創作料理」**です。 「毎月お小遣いが出ますよ」「AIが自動で売買しますよ」と、いろんな味付け(オプション)を足しています。

なぜそんなことをするのか? それは、「味付けの手間賃(高い手数料)」をお客さんから頂くためです。 複雑にすればするほど、「手数料が高いのは仕方ないか」と思わせることができるからです。

本当の賢さは「引き算」にある

では、本当にお金のことに詳しい人や、海外の富裕層はどんな投資をしているのでしょうか?

彼らが選ぶのは、驚くほど「シンプル」なものです。 余計なオプションがついた商品は買いません。「S&P500」や「全世界株式」のような、シンプルな商品をただ買って、あとは何もしない。これだけです。

彼らの考え方は**「引き算」**です。

  • 未来予測を引く: 「来年はどの国が伸びるか?」なんて誰にも分からないから、予想しない。
  • コストを引く: 利益を確実に減らす「手数料」や「税金」を、極限まで削る。
  • ハラハラを引く: 毎日画面を見て一喜一憂するのをやめる。

余計なものを全部引き算して、最後に残った**「世界経済の成長」だけをじっくり待つ。** これが、一番確実で、一番賢い方法だと知っているのです。

「退屈」を楽しもう

シンプルな投資は、正直言って「退屈」です。 毎月の分配金もなければ、ハラハラするようなドラマもありません。ただ、お金を置いておくだけ。

でも、その「退屈」こそが、あなたの資産を守り、育ててくれます。 ゴテゴテと重装備で走るよりも、身軽なTシャツで走るほうが、長いマラソン(長期投資)ではずっと遠くまで行けますよね。

「難しいことは分からないから、お任せします」と複雑な商品を買うのではなく、 「私はシンプルでいいです」と断れる人。

それこそが、本当に「賢い投資家」の姿なのだと思います。

私の選択:驚くほど単純な「2本」

実は私自身のポートフォリオ(資産の中身)も、拍子抜けするほど単純です。

私が保有しているのは、**ネット証券(SBI証券)「NISA口座」**で買った、以下の2本だけ。

  1. 「オルカン(全世界株式)」
    • (eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))
  2. 「S&P500 Slim米国株式」
    • (eMAXIS Slim 米国株式(S&P500))

自宅のパソコンから設定して、売買しているだけです。

「えっ、それだけ?」と思われるかもしれません。 はい、それだけです。

でも、この「退屈な2本」こそが、私の資産を守り、育ててくれています。 NISAという非課税の箱で、低コスト(Slim)に徹して、世界経済の成長をただ待つこと。

シンプルであること。それこそが、最強の防具なのです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

【免責事項】 本記事は、筆者の個人的な見解や投資実績を記録したものであり、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。 投資における最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行われますようお願いいたします。また、紹介した銘柄やサービスの内容は執筆時点のものであり、変更される可能性があります。

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