残り時間で「あと何件できるか?」が見える-時間見積もりの習慣化

仕事

仕事をしていると、「今日は残り◯分しかない」「このあと会議がある」「急ぎの依頼が入った」など、時間の制約がある中で判断しないといけない場面が必ず出てきます。

そんなときに効くのが “所要時間を見積もる習慣” です。精密な見積書レベルではなく、まずは大雑把で十分。大切なのは、毎回いったん時間を見積もるという習慣を身につけることです。


なぜ時間見積もりが効くのか:「処理できる件数」が見える

タスクを前にしたとき、所要時間をざっくりでも考えると、残り時間から逆算してこう判断できるようになります。

  • 残り45分 → 15分タスクなら「あと3件いける」
  • 残り25分 → 10分+10分は可能、20分案件は厳しい
  • 残り10分 → “着手”ではなく“完了できる小タスク”を選ぶ

これができると、「とりあえず手をつける」ではなく、“完了させるための選択” が増えていきます。

結果として、1日の終わりの達成感と、仕事の回転数が上がります。


見積もりは最初から正確じゃなくていい(繰返して精度を上げる)

ここは先に釘を刺しておきたいポイントです。

  • 人間の時間感覚は、最初はだいたい外れます
  • 特に「移動」「確認」「待ち」「差し戻し」など、見えない時間を過小評価しがちです
  • ただし、毎回 “見積→実績→差分” を見ると、精度は上がります

英語圏の仕事術でも 予測を学習で改善するスキルとして認識されています。

日本では「見積=確約」のイメージが強く、外れると責められがちで、見積もり自体を避ける人もいます。しかし、これは自分の中での、仕事を効率化するための手段の一つなので、繰返し見積もることで、精度を上げることが大切です。

だからこそおすすめは、対外的な確約ではなく、自分のための“内輪の見積” から始めること。


隙間時間の使い方が変わる:「どこから処理するか」が決められる

見積もりをしないと、隙間時間にタスクを入れる判断が曖昧になります。

  • 「10分で終わる気がする」→ 結局20分かかって中途半端
  • 「時間あるしこれやるか」→ 途中で会議、集中が切れてやり直し

逆に、見積もりがあるとこう変わります。

  • 10分しかない → “完了確率が高いもの” を選ぶ
  • 25分ある → “1タスク完了” か “分解して一部完了” を選ぶ
  • 60分ある → “集中が必要な中核タスク” を選ぶ

つまり、時間にタスクを合わせる という発想になります。


ボール投げ理論とのつながり:大きなボールは小さくして投げる

以前の私の「ボール投げ理論」についての記事を参照すると、見積もりはこの考え方を現実に落とし込む手法になります。

  • 大きい案件(大きなボール)は、そのままだと投げられない
  • 小さなボール(小タスク)に分割すると、投げる相手もタイミングも選べる
  • そして分割したボールは “所要時間” を持つようになる

この「所要時間を持った小タスク」は、スケジュールの隙間にパズルのようにハマります。

結果として、仕事は「気合でこなす」から「フレームとして進める」に変わり、見通しが立ちやすくなります。

見通しが立てば、休憩(ブレイクタイム)の挿入も計画的にできるようになります。


具体例:仕事での使い方

例1:残り50分、メール処理と資料修正がある

  • A:顧客返信メール(見積10分)
  • B:社内確認メール(見積8分)
  • C:資料の1枚修正(見積20分)
  • D:次の会議の論点整理(見積15分)

残り50分なら、たとえば

A + C + D = 45分 で「3件完了」を狙える。

ここで重要なのは「終わらせ切る」構成にすることです。

逆にCを“着手だけ”にすると、あとで再開コストが増えます。

例2:急ぎ依頼が入ったが、先にやるべきか迷う

ここで見積が効きます。

  • 急ぎ依頼:見積12分(完了まで)
  • いま着手中:残り18分(完了まで)

「急ぎ」を“感情”ではなく“時間”で扱えるようになる。

急ぎ依頼が12分なら、18分タスクを止めて先に片付ける判断がしやすい。逆に急ぎが40分なら、いまの18分を終わらせてから着手する判断が合理的になります。


具体例:プライベートでの使い方

例3:平日夜の“やること”が渋滞している

  • 洗い物:10分
  • 明日の準備:8分
  • 風呂:20分
  • ストレッチ:12分
  • 読書:15分

ここで見積があると、

「今日はストレッチ12分だけは完了させる」「読書は5分だけにする」など、“完了の設計” ができます。

プライベートでは、仕事と違い、自分の頭の中で、見積もっていくのもありだと思います。「ダラダラ伸びる時間」が出やすいので、見積は効きます。

例4:休日の外出前、15分の隙間

見積がないとSNSで時間オーバー。

見積があると、15分で終わるものを選べる。

  • ゴミまとめ:5分
  • クイック掃除:8分
  • 返信1件:5分
  • 服の準備:7分

短時間で“完了”が積み上がる と、休日の満足度が上がります。

まとめ:時間見積もりは、仕事と生活の“見通し”を作る習慣

時間見積もりを習慣にすると、

「何をやるか」だけでなく「あと何ができるか」が見えてきます。

大きな案件は小さく分解され、隙間時間にパズルのように組み込める。

これは仕事だけでなく、プライベートにも効く、再現性の高い習慣です。

次に時間が限られた場面が来たら、まず一つだけでも、所要時間を見積もってから動いてみてください。

繰り返すことで、自分の習慣となりえます

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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