「くよくよすることはない、明日の朝には解決している」シニアの私が実感する、脳の夜間処理能力

人生観

「いや、くよくよすることはないさ。明日の朝、七時には解決しているよ」

これは、何かに行き詰まった時、自分自身にかける言葉です。 若い頃は「寝る間も惜しんで考える」ことが正義だと思っていました。しかし、60代半ばになった今、私は「あえて寝る」ことこそが、最も賢い解決策だと確信しています。

今日は、私が実体験として感じている「睡眠の力」と、それを最大限に活かすためのちょっとした習慣についてお話しします。

無理に答えを出そうとせず、脳に「預ける」 

時々、新しい学び(私の場合はAI、投資、パソコン、習慣など)で頭が混乱したりすることがあります。 そんな時、以前の私なら眉間に皺を寄せてパソコンに向かい続けていました。しかし、今は違います。

「よし、情報はインプットした。あとは頼んだ」 そう脳に言い聞かせて、潔くベッドに入ります。

不思議なことに、翌朝目覚めた瞬間や、朝のルーティンをこなしている最中に、「あ、こうすればいいのか」と答えが空から降ってくるようにひらめくことがあります。皆さんも、似たような経験はありませんか?これは運動中にも時々起こっていて、実感しています。

脳は夜中に「まとめて仕事」をしている 

なぜ、寝ると解決するのか。 これはコンピュータの世界で言う**「バッチ処理」**に似ていると考えています。

「バッチ処理」とは、日中の業務時間中には行わず、利用者がいない夜間などに、溜まったデータを一括で処理する仕組みのことです。銀行のシステムなどが夜中に振込データをまとめて整理するのもこれにあたります。

人間の脳も同じではないでしょうか。 起きている間は、目や耳から入ってくる情報の対応に追われています。だからこそ、寝ている間に静かな環境で、日中溜め込んだ情報や悩みを一気に整理整頓するのです。

  • 必要な情報は記憶の引き出しへ。
  • 不要なノイズは削除。
  • そして、一見無関係な情報同士を結びつけて「新しい答え」を作る。

この「脳の夜間バッチ処理」を信じて任せること。これが、シニア世代の賢い脳の使い方だと感じています。

「悩む」と「考える」を切り分けるスイッチ 

トラブルが起きた時や、先行きが見えない時、私たちはつい「どうしよう、困ったな」と感情的に反応してしまいます。 しかし、夜にくよくよするのは、解決策を探しているのではなく、不安を反芻(はんすう)しているだけのことが多いものです。これでは脳のメモリを無駄に消費してしまいます。

そこで、意識しているのは、「悩む(感情)」と「考える(論理)」をスパッと切り離すことです。

夜の役割は「解決すること」ではありません。 「何が問題なのか」を明確にして、脳に引き渡す(インプットする)ことまでで十分です。

「今のこの不安は、私が抱え込むものではなく、脳が処理するための『材料』にすぎない」 そう割り切ってみてください。 問題を「自分ごとの悩み」から「処理すべきデータ」として客観視する。このスイッチが入ると、不思議と心が軽くなり、スムーズに眠りにつくことができます。

朝7時のひらめきを迎えるための準備

 ただ寝ればいいわけではありません。この「朝の解決」を確実にするために、私が意識していることがあります。

  1. 寝る前の「種まき」 解決したいテーマや資料を、寝る直前にざっと見返します。深刻に悩むのではなく、「これが課題だよ」と脳にタグ付けをする感覚です。
  2. 身体というハードウェアのメンテナンス 脳も身体の一部です。私はランニングを習慣にしていますが、日中に体を動かして血流を良くしておくことは、夜間の脳の働きを助ける土台になります。
  3. 起きた直後の感覚を逃さない 朝、目が覚めた時の「ぼんやりした時間」は、論理的な思考のブロックが外れている貴重な時間です。ここで浮かんだ直感は、意外と的を射ていることが多いのです。

【まとめ】

 歳を重ねると、つい「衰え」にばかり目が向きがちですが、経験と記憶が豊富な私たちだからこそ、脳の中で結びつく情報の豊かさは若者以上かもしれません。

もちろん、これはあくまで私個人の体感であり、医学的な効果をすべての方に保証するものではありません。ですが、悩みすぎて眠れない夜を過ごすより、「脳に任せて寝てしまう」ほうが、精神衛生上も良い結果を生むことが多いと私は感じています。

今日解けない問題があっても、焦る必要はありません。 今夜はぐっすり眠って、脳という優秀なパートナーに仕事を任せてみましょう。 明日の朝、きっと新しい景色が見えているはずです。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

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