直感に振り回されない思考法   前編

思考

〜頭の中に住む「2人のパイロット」と、思考のレンズの正体〜

「本当はこうした方がいいのに、つい体が動かない」 「なんとなくの不安で、大事なチャンスを逃してしまった」

そんな経験、誰にでもありますよね。 私たちは自分の意思で動いているつもりですが、実は頭の中に**「2人のパイロット」**がいて、常に操縦桿を奪い合っているんです。

今日は、私たちの人生の質を左右する、この2人の正体についてお話しします。

1. 爆速の「直感くん(システム1)」

一人目のパイロットは、「直感くん」。 心理学では「システム1」と呼ばれます。

彼はとにかく仕事が速い。反射神経だけで生きています。 「お腹空いた!」「あ、これ美味しそう!」「なんか怖い!」 私たちが意識する前に、一瞬で答えを出してくれます。太古の昔、猛獣から逃げるために発達した「生存本能」の担当です。

2. のんびり屋の「論理さん(システム2)」

二人目のパイロットは、「論理さん」。 こちらは「システム2」と呼ばれます。

彼はとにかくのんびり屋。エネルギーを食うので、重い腰をなかなか上げません。 でも、ひとたび動き出すと、言葉を尽くしてじっくり考え、分析し、納得感のある答えを出してくれます。これが私たちの「知性」の正体です。

3. 「思考のレンズ」で世界を見る

現代社会は、この「直感くん」だけでは攻略できないほど複雑になっています。 SNSの刺激にカッとなったり、一時的な不安で大切な投資を投げ出したり……。これらはすべて、直感くんが「エラー(思い込み)」を起こしている状態です。

そこで大切なのが、**「思考のレンズ(言葉)」**です。

感情という色のついた世界を、一度「言葉」というレンズを通して見てみる。すると、のんびり屋の論理さんが目を覚まし、「おや、それは本当に危機なのかな?」と分析を始めてくれます。

「知る」だけでは、まだ直感くんの世界。「わかる」という確信まで解像度を上げるには、このレンズを通して論理さんにハンドルを握ってもらう必要があるんです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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