問いをたてる
これは、思い当たる節があります。朝なかなか起きられず、運動習慣をつけようと、マインドは高かったのですが、中々続けられませんでした。気持ちが上がらないと、脳はすぐ言い訳探しを始めます。どんなことでも、できない理由を考え出します。この楽な方に流れる状況を考えてみました。
人は、自分が「正しい」と思う道を選んでいるつもりで、実はただ「慣れている」だけの道を選んでいることがよくあります。新しい靴を買うとき、投資先を決めるとき、あるいは今日のランチを選ぶとき。私たちの脳は、どれだけ論理的に考えようとしても、心のどこかで「いつもの」が持つ安心感に抗えないのです。
今回は、この「慣れ」という名の見えない支配者の正体と、それとうまく付き合うための考え方について紐解いていきましょう。

脳は「正しさ」よりも「楽」を愛している
私たちは、自分を「合理的な生き物」だと思いたがります。しかし、実際には脳のエネルギー消費を抑えるために、できるだけ考えずに済む選択肢を選ぼうとする性質があります。
行動経済学の世界では、直感的な「速い思考」と論理的な「遅い思考」の2つのモードがあると言われています。複雑な現代社会では、AIの活用法からNISAの銘柄選び、日々の食事の栄養管理まで、判断すべきことが多すぎます。その結果、私たちの脳はオーバーヒートを避けようとして、「とりあえず、いつもの」という慣れの方へ逃げ込んでしまうのです。
なぜ「性格」の問題ではないのか
日本では、物事が続かないことや選択のミスを「自分の性格がだらしないから」「根性がないから」と個人の資質のせいにする傾向があります。しかし、英語圏の議論に目を向けると、そこには「行動デザイン」という視点が根付いています。
彼らは、「意志が弱い」と嘆く代わりに、「どうすれば無意識に良い方を選んでしまう仕組みを作れるか」を考えます。つまり、根性の話ではなく、設計の話として捉えるのです。
生活をアップデートする「設計」の3領域
慣れの力を逆手に取り、自分の人生をより良い方向へ導くための「設計図」を書き換えてみましょう。
1. お金の設計:惰性支出を遮断する
銀行口座の自動引き落としやサブスクリプションは、「慣れ」を利用したビジネスモデルの典型です。一度契約すると、解約の手間(摩擦)を嫌って使い続けてしまいます。
- 対策: 「貯蓄」を自動化し、逆に「支出」にはあえて手間がかかるステップを挟むことで、慣れの流れをせき止めます。
2. 健康の設計:運動を「風景」にする
「明日から1時間走る」という高い目標は、慣れ親しんだ「ソファでゴロゴロする」という快楽に勝てません。
- 対策: ウェアを枕元に置いて寝る、帰宅して靴を脱ぐ前に外に出るなど、運動へのハードルを極限まで下げて「いつの間にかやっている」状態を作ります。
3. AI・情報の設計:使い方の癖を自覚する
AIが普及した今、私たちは「AIが提示した最初の答え」をそのまま信じてしまいがちです。これも一種の「慣れ」による思考停止です。
- 対策: 提示された情報を一度疑う「フィルター」を自分の中に持つこと。道具に慣れるのではなく、道具を使いこなす「自分の癖」を把握することが重要です。
結論:未来は「慣れ」の中に作られる
「人は正しいからではなく、慣れているから選ぶ」
この事実は、一見すると私たちが習慣の奴隷であるように感じさせます。しかし、視点を変えれば、**「良い習慣に慣れてしまえば、努力なしで正しい選択ができるようになる」**ということでもあります。
自分を責めるのをやめて、自分の周りの環境を少しだけデザインしてみる。その小さな一歩が、数年後のあなたにとっての「当たり前(慣れ)」を作り出していくはずです。
私見)これは、毎朝の運動がなかなかできない時に、乗り越えました。枕元にランニングウェアを置いておき、必要な時計や財布など一式を机の上に揃えておきました。朝は、とにかく、何も考えず、ただ着替えをして、必要なものを身につけて、外に出ることを最優先しました。とにかく考えないようにしていたものです。こうしてうまく回っていったものです。友人と約束をしておくという方法も良いと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。


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